ひざの痛み(変形性膝関節症など)と漢方(1)
変形性膝関節症などの慢性のひざの痛みに対して漢方が有効であることは、日本漢方の重鎮・山田光胤(やまだてるたね)先生の報告などにみられるように、かなり以前から言われています。
漢方は関節痛全般に効果がみられるのですが、ひざの痛みも例外ではありません。
ひざの痛みに関するご相談も、からさわ薬局ではご相談の多いご病気のひとつです。
骨粗鬆性の変形性膝関節症などの患者さんでも改善例があります。
「杖をついてでも自分で歩いて来ることが出来る」患者さんまでは漢方で出来る可能性があると師匠に教えられた通りだと感じています。
あきらめないで、ひざの痛みに強い伝統漢方専門からさわ薬局にご相談ください。
他の関節痛とひざの痛みの違うところ
ひざの痛みに用いる漢方薬自体は、他の腰痛や関節痛と特別違うものではありません。
しかし、ひざの痛みで注意しなければならないことがあります。
それは「かかる負荷が大きい」ことです。
腰(腰椎)は腰から上の重さを支えます。
頚椎(首)は、首から上の頭の重さを支えます。
ひざは、全体重を支えます。
活動するたびに全体重を支えているひざは、他の関節に比べると圧倒的に不利な状況にあります。
ちょっと良くなったからといって、少し無理をするとあっという間に何日も前の状態に逆戻りすることがあります。
痛いあいだは、極力無理をしないことです。
この我慢のしどころが、ひざの痛みを漢方で改善させるときの最大のポイントだと思います。
なかなか治らない骨折の患者さん
私も最初は漢方で骨の病気が良くなるのかな…?というのは半信半疑でした。実際には改善している患者さんがたくさんいたのですが、どの程度「漢方が骨に」働いているのかはわかりませんでした。
しかし、ある患者さんが治ったことで自信を持ちました。
鎖骨を骨折後、外科で処置をしたが、支えていたプレートが離れてきて骨が着かないというご相談でした。痛みもありました。
糸練功で患部をチェックすると、膝関節の患者さんに用いたのと同じ漢方でいけそうな感じがしました。
安静第一をお願いしたところ、痛みが実際にとれてきました。
翌月のレントゲン検査で骨芽細胞の発生が確認されて、担当の医師も驚いていたとの報告をいただきました。その後も継続治療し糸練功で順調な様子を確認していたところ、ついに骨が着いたとの連絡をいただき、漢方治療を終えました。
この経験から、養生をまもって適切な漢方治療をすることで、骨の病気も対応できることを実感しました。
骨粗鬆性や加齢性の場合、歳を取っていくのは自然なことですから、完全に治せるということはありません。
しかし、漢方を続けながら、以前はちょっと歩いてはひざが痛んでいた患者さんが、1万歩くらいは歩いても大丈夫、お友達と旅行を楽しめるようになりました、ということは珍しくありません。
完全に治すことはできなくても、上手に漢方を使ってコントロールして楽しく過ごされている高齢の方もいらっしゃいます。
ある70代後半の患者さんは、毎週一回からさわ薬局に見えられて、ひざの漢方を1週間分ずつ持っていかれます。ずいぶん長いお付き合いで恐縮ですが、「以前の痛い頃を思い出せば、ちょっとした国内旅行なら心配なく行けるし、毎日を楽しめることを大変感謝してます」とおっしゃってくださいました。
先代の頃からの本当に長いお付き合いです。
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