漢方の症例
不安発作・動悸・不眠
50代の女性。
夜間に動悸で目が覚める、日中も不安発作があり、息苦しさなどがある。その他、様々な訴えがあり、ノート2ページほどにびっしりと書き込まれてご相談に来られた。
不安発作を起こすタイプの自律神経症状に用いる漢方を検討し、糸練功でチェックして補助に気と水の発散に働く伝統薬をひとつ選んだ。
最初は1週間間隔で来局されたが、なかなか訴えは減らなかった。不眠もたびたび訴えられた。
しかし、数週間目には訴えを記録したノートがメモ帳1枚になり、2ヶ月目にはメモをもたずににこやかに来局されるようになり、ほぼ不眠も不安発作もなくなった。
びっしりと訴えを書かれていたあの頃がウソのよう。
症状が激しかっただけに、再発防止のための体質改善にしっかり取り組むとのことで、もう少しあせらずに継続して経過をみていただいたが、以後は再発をみない。