漢方の症例
不眠と慢性疲労
40代の女性。
仕事中は気を張っているが、つかれがとれずに辛い思いをしてらっしゃいました。食べると気持ちが悪くなったり、病院では慢性胃炎との診断を受けたこともあったそうです。また、不眠の傾向があり、ときどき睡眠導入剤を服用していらっしゃいました。
ご症状やお話ぶりから、ストレスとの関係が強いと思われました。舌は薄い苔があり、やや湿潤、少陽病の虚証から太陰病くらいの状態と思われました。
女性に多い気滞、気うつに対する漢方薬を候補に考え、糸練功でそれを確認できました。補助として気のめぐりを助ける生薬製剤が適することも糸練功で確認し、漢方薬1種類と補助剤1種類をお勧めしました。
若干の不眠の波があったものの、徐々に落ち着き、2ヶ月目にはぐっすり眠れるようになったとのことでした。
この頃から疲れにくくなり、胃の症状なども出なくなり、自信を持たれたように感じました。経過も順調とみられ、糸練功でも改善の傾向が確認できました。
漢方を始めてから半年後には、症状はまったくみられず、糸練功で調べても充分と思われましたので、漢方を卒業されました。