漢方の症例
突発性難聴の女性
60代の女性。突発性難聴。
数日前に左耳がこもったようになり、電話の話し声が聞こえなくなったとのことでした。
この患者さんは数年前に円形脱毛を当薬局の漢方で治した経験があります。
円形脱毛の漢方薬は上部の気にはたらく薬方が多いため、そのまま難聴や耳鳴りにも応用する場合がありますので、これは候補になると思われました。
糸練功で症状のある方の耳をチェックし、今回は円形脱毛の時に使ったものと同じ漢方薬方の証を確認。また、難聴の状態から上部の気の塞がりが強い状態と捉え、気を開く(開竅:かいきょう)働きのある伝統薬を糸練功で確認して補助にお勧めしました。
それから朝晩、電話で天気予報にかけ、片耳ずつ聞き比べていたとのことでした。
3日分を服用した時点で、電話の声が聞き取れなかった左耳で天気予報が聞き取れたとのことで大変喜ばれました。
更に1週間後、ほぼ症状は消失したとのこと。
糸練功で確認しながら補助剤の量を減らし、再発防止をしました。