漢方の症例
自律神経症状
からさわ薬局では自律神経症状、神経症の漢方相談は非常に多い。
激しい動悸やめまいなどの不安発作を起こすパニック障害、ストレスによる知覚神経の異常が発端となるシビレや痛み、気分が晴れない軽度のうつ症状、情緒不安、喉のつまり、吐き気、不眠症などの睡眠異常、様々な神経症状の漢方治療をしてきた。
今回の症例は、心配症の女性にわりと多い神経症の漢方治療例を紹介。
40代前半の女性。軽いめまいと頭痛があり、なんとなく息苦しくなるが深呼吸が出来ない感じ。仕事が忙しいときなどに動悸が出やすい。吐き気もある。
頭部で自律神経・神経症が現れやすい反応を糸練功でチェック、右手上部から大腸の腑病を確認(※東洋医学の臓腑経絡であり西洋医学の大腸の異常ではありません)。
気と水の停滞に胃腸虚弱を兼ねた漢方薬方が適し、不安発作の頓服として牛黄・麝香の入った伝統薬を補助とする。
1ヶ月ほどで動悸はほとんど気にならなくなる。3ヶ月ほどで寝不足をしたときに軽いめまいがする程度で症状が全般に軽くなってきた。その後、お薬が途切れることもあったが、9ヶ月後には軽い喉のつまりを感じることがあるという程度になり、当初の諸症状は消失。自信をもたれたので、そこで漢方治療を一旦終了した。
(参考:この患者さんに使った漢方製剤・補助剤の価格)
気と水の停滞+胃腸虚弱の漢方薬 14日分 5,180円~6,860円
不安発作の頓服 10回分 1,000円