漢方の症例
腰痛・坐骨神経痛(2)
60代の女性、激しい腰痛があり、左足にはもものあたりに痛みがあり、足先までしびれを伴う。
糸練功で腰部から左足に流れる痛みをチェックし、日本漢方の陰性の腰痛・坐骨神経痛に用いる薬方の証をみつけ、治療点とした。
服用後、徐々に痛みは軽減していったが、筋力の低下を恐れて無理して歩行をしてはまた少し悪化するので、まず痛みを取ることを最優先してもらう。
3ヶ月ほどで激しい痛みはなくなり、しびれも軽減していく。
治療点はずっと同じポイントを継続し、適量は都度チェックしながら最低適量よりやや多めを服用していくようにしてもらった。
半年後にはほぼ痛みとしての自覚はなくなり、時々左足先に軽いしびれが出る程度にまで改善。
この頃から、少しずつ歩行を再開し、痛みを感じない程度に徐々に距離を伸ばしてもらうようにお願いした。春から休んでいたテニスを軽くだが楽しむことができてとても喜ばれる。
再発防止までもう少し。
腰痛・坐骨神経痛の漢方治療について